一般社団法人老人病研究会 http://gochojunet.com
私の父、美野祐一のアルツハイマー型認知症の発症は、平成14年です。 両親は、二人で暮らしていたので、父の介護は母が担っていました。母にとって、かなりの負担だったせいか、ストレスから倒れ入院。 父は施設への入居となりました。 施設での生活に慣れ始めた頃、めまいやふらつき、足のむくみ、排泄困難の症状が出始めました。治療法がない中、施設のから鍼治療のお誘いを頂き、「病院でもわからない症状に鍼治療・・・?」不思議な気がしましたが、薬による副作用もないし、何より父のためになる事なら何でもしたいと、申し出を受けました。 初めての鍼治療の日は、驚きでした。-膝下の紫色の晴れた血管が消え、足が温かくなる!あれから5年、認知症や周辺症状がすっかり治ることはありませんが、父も米寿を迎え、鍼治療を休むことなく続け、ゆっくり穏やかに過ごしています。
71 歳の母は3年前に認知障害が始まり昨年、「アミロイドアンギオパチーでレビー小体型認知症」の診断を受けました。家具はひっくりかえし父が近づくと「助けてー。殺されるー。」と叫ぶほどで一緒に過ごす限界が来ました。病院ではアリセプトや新薬の話は出ますが鍼、生薬などを含めた幅広い治療法は教えてくれませんでした。その後縁があり現在は施設で三焦鍼法治療を毎週受け驚くほど落ち着きを取り戻しました。患者家族は良くなればどんな手段でも取りたいものです。私たちの要望に対し介護に携わる方がとっさに理論的に反論したり先延ばしすると本当に孤独に感じてしまいます。介護中の家族の件では、小学生の子供達が「もうばーばはいいから 僕たちを見て!」と目に涙を浮かべて大きな声で訴えられたとき、住居のある14階から何度か飛び降りたいと思ったほどです。今は周知で ないのですが、身近に確かめた鍼治療の素晴らしさを改めて強調したいと思います。