一般社団法人老人病研究会は、健やかな長寿社会を目指し、健康長寿Gold-QPD事業を実践する。


一般社団法人老人病研究会会長ご挨拶

一般社団法人老人病研究会 会長 川並汪一

 当社団法人の高橋修和前会長は、今から40余年前、日本医大公衆衛生学講師として茨城県猿島郡に発生した奇病の原因究明(今ではウイルス性肝炎と判明)のため出張調査を実施された。当時の病理学教室大網講師による病理解剖(一度だけ小生も同伴)も加わり詳細なデータが明らかにされた。高橋先生は一時山梨県の衛生部に所属しておられその縁で早川町の肝炎にも遇された。その後高橋先生は社団法人老人病研究会の会員として、20~30名ほどのグループで毎年早川町にて千人ほどの検診を約25年間実施してこられた。ウイルス性肝炎の長期疫学調査は珍しく、それは早川町史の特別号に詳しく掲載されている。

  2002年から当時の高橋、川並両常務理事は早川町事業から拡大路線をとるべきとの理由で高齢社会の課題に注目し、社会問題となりつつあった生活習慣病、認知症などを視野に日本医科大学武蔵小杉キャンパス(武蔵小杉病院、基礎科学、老人病研究所)と共同で“ご長寿ネットワーキング”の名称で啓発活動をはじめた。その頃から國島修(現副会長)先生による適切なアドバイスが功を奏しこの事業は着実に進展し現在も継続している。

  2006年に高橋会長ご逝去と同時に早川町事業が終焉し、小生が社団法人老人病研究会会長に押されて就任した。当時老人病研究所所長であり2007年には文部科学省戦術的基盤研究・社会連携研究事業の課題“街ぐるみ認知症支援ネットワーク事業”が採択された(2012年春まで)時期であった。“認知症相談センター”を設立し北村伸(現常務理事)教授にセンター長を依頼、社団法人と共催を続け現在に至る。

  2008年には東京国際フォーラムにて、2009年には川崎市エポック中原を会場として“認知症国際フォーラム”を共催し(社団法人と老人病研究所)好評を得ることができた。2009年のフォーラム、“東洋医学(鍼灸と漢方)が認知症に挑む”では認知症予防と治療に中医学が有効である事実を見出すことが出来た。

 2010年には認知症に特化した鍼灸師育成講座を主催することになり、第1回認知症Gold-QPD育成講座(ブロンズコース)を10月2,3日に実施した。
 “Gold-QPD”とはギリシャ、ローマ神話のかわいいキューピッドに由来する。キューピッドは黄金と鉛の矢を持っており、黄金の矢を刺されたヒトは恋に燃え上がるといわれる。この黄金の矢を鍼にかえて、認知症や不定愁訴で悩む高齢者を恋に燃え上がらせるほど元気な姿に変える、そのような鍼灸師さんを育成するのがこの講座の目的である。  
第1日目の一般有料講座と懇親会には100名ほどの参加があり好評を得ることができた。分けても日本統合医療学会の渥美和彦理事長(東大名誉教授)ご夫妻が参加しお祝辞をくださいました。“天津中医薬大学の韓景献教授の認知症鍼灸と基礎的実験データは基礎的証左が積み重ねられており強い興味を持った。認知症Gold-QPD育成講座が統合医療として拡大成長してゆくことに期待する”とのお話であった。  
一般社団法人老人病研究会は、健やかな長寿社会を目指し、健康長寿Gold-QPD事業を広い分野で実践してゆくことを念じている。皆様のますますのご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

一般社団法人老人病研究会 会長 川並 汪一



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