一般社団法人老人病研究会 韓景献式三焦の鍼法による認知症Gold-QPD育成事業 Gerontology Research Association Japan

2019.9.04(水)
WHOは鍼治療を強く応援している
2019.5.29(水)
後藤学園中医学教育臨床支援センターの報告
http://old.gto.ac.jp/tc_med/mki.html
 ◆認知症鍼灸プロジェクト
 ◆第11期Gold-QPD育成講座
2019.3.5(火)
Gold-QPD 3分動画(YouTube)が好評
https://youtu.be/0kYMOmbA7m0
2019.1.13(日)
横須賀プロジェクト
認知症市民公開講座(横須賀)の終了
H30.11.10~11
第11回認知症Gold-QPD育成講座シルバーコース終了(舞浜倶楽部・後藤学園)
H30.11.10~11
第11回認知症Gold-QPD育成講座シルバーコース予定(舞浜倶楽部~後藤学園)
H30.10.12~13
第11回認知症Gold-QPD育成講座ブロンズコース終了(後藤学園)
H30.9.9
第11回WE-MEZ終了(未病大全・がん)
http://tcm-kampo.com/news.php
H30.6.17
第10回WE-MEZ終了(未病大全・メンタル疾患)
H30.4.9
第11期 Gold-QPD 鍼灸師育成講座開催のお知らせを掲載
H30.4.9
第11期 Gold-QPD 鍼灸師育成講座 公開講座セミナー開催のお知らせを掲載
H29.8.8
第10期 Gold-QPD 鍼灸師育成講座開催のお知らせを掲載
H29.8.8
第10期 Gold-QPD 鍼灸師育成講座 公開講座セミナー開催のお知らせを掲載
H29.2.10
2016年東西融合医療セミナー開催記録を掲載。
H29.2.10
2016年第5回共催公開講座報告(2016年12月3日開催)を掲載。
H28.12.8
第8回認知症Gold-QPD育成講座ブロンズコース開催報告を掲載。
H28.12.8
第8回認知症Gold-QPD育成講座一般有料公開講座開催報告を掲載。
H28.12.8
第8回認知症Gold-QPD育成講座シルバーコース開催報告を掲載。
H28.11.17
2016年第5回共催公開講座案内(2016年12月3日開催予定)を掲載。
H28.11.17
2016年第4回共催公開講座報告(2016年10月22日開催)を掲載。
H28.11.17
2016年第4回共催公開講座案内(2016年10月22日開催)を事後掲載。

社団法人老人病研究会の事業活動

■ 2019年度 第12回認知症Gold-QPD育成講座 開催のお知らせ

 (YouTube)https://youtu.be/0kYMOmbA7m0をご参照ください。

ブロンズコース

  10月12日(土):終日、東京衛生学園 教室(教室の部屋は現在調整中)
  10月13日(日):午前:東京衛生学園 4F実技室
    午後:認知症一般公開講座セミナー(東京衛生学園AVホール)

シルバーコース:

  11月2日(土):㈱舞浜倶楽部新浦安フォーラム  介護福祉の実修
  11月3日(日):東京衛生学園専門学校4F実技室 三焦鍼法の実修

※定員に達した為、受付は終了いたしました。 問い合わせ先:gold.qpd.jimukyoku@gmail.com

2019年度・令和元年 東西融合医療〔WE-MEZ〕セミナー予定
     課題「百歳健寿の達成を目指す」

第13回 7月7日 「アメリカの鍼灸医療と食生活のアドバイス」
 講師:川並 弘樹(元UC Berkeley校講師)(#1クリック・ポスター)
第14回 9月8日 「認知症は家族ぐるみの人間劇場」
 講師:佐藤 裕彦(真言宗智山派僧侶 鍼灸師)
第15回 12月8日 「百歳健寿のための健食と体調管理」
 講師:川並 弘樹(川並鍼灸院院長)
時間 : 日曜日 午前10:00~12:00、定員30名
場所 : 日本公衆衛生協会(公衛)ビル1F
会費 : 一般市民の方、鍼灸師・医師・薬剤師・・・ 2,000 円
老人病研究会会員・Gold-QPD 鍼灸師・学生(鍼・薬・看・医) 1,000 円
*会費は当日・事務でお支払いください。
共催 : 新宿漢方クリニック、一般社団法人老人病研究会
*参加希望者はFAX: 03-6273-2209(#2 申込書クリックして下さい。

第12回 WE-MEZセミナー終了のお知らせ

主題:未病大全 認知症 (未病の20年間の予防と、発病後の治療は漢方と鍼灸が理想)
日時:12月16日午前10時~12時(懇親会は公衛ビル3F漢方クリニック)
場所:新宿 公衛ビル1F(その後の懇親会は2時間半の楽しく面白い歓談となった)
結果の詳細: http://tcm-kampo.com/news.phpをご覧ください。

医師の鍼灸とアメリカの鍼灸:(品川荏原ライフケアクリニック院長黒川胤臣)

第4回:認知症患者の周辺症状と対策の東洋医学

品川荏原ライフケアクリニック:黒川胤臣

 認知症の精神神経症状は極めて多彩で、進行程度や治療に応じて症状は変化する。認知症は高齢者が多いので、精神神経症状だけでなく、加齢に伴う身体的症状や合併症も多彩で、臨床上苦慮することが多い。

  しかし、これらの身体的症状や合併症に対する緩和治療を施行することにより、認知症症状の緩和や進行の抑制にも、少なからず良い影響を与えていると認められる例もある。
老化現象の変形性関節症による各種関節痛や、サルコペニアによる筋力低下・筋肉痛、特に認知症では頚肩部の筋肉痛、いわゆる肩凝りや首の凝りが多くみられる。これらを自覚症状として訴える例と、自覚はしていないが、他覚症状として認められる例もある。頚部痛は後頭神経に自発痛・圧痛、肩凝りは僧帽筋の頚部の付け根(肩井)に自発痛・圧痛が認められる。肩関節周囲炎の自発痛・圧痛・ROM制限には、トリガーポイント注射や肩甲上神経ブロックをすると、頚肩筋痛や凝りの軽快やROMも改善して、メンタル面でもしばらくは穏やかに経過する例が多い。その他には、腰下肢痛においても薬物療法では不十分な場合に、トリガーポイント注射を併用すると、リハビリをやり易くしたり、ADLが改善したりする例が多いので、比較的安全で有効性の高い治療法と思料される。

高齢者の皮膚疾患では帯状疱疹を併発することもあり、これに伴う疼痛も処置が遅れると難渋することがあるが、早期のトリガーポイント注射の併用にて、早期に改善が得られることが多い。帯状疱疹は免疫機能低下時に発症しやすいので、癌性疾患などを基礎疾患に合併していることも多いので、注意を要する。高齢者の皮膚疾患では、褥瘡や表皮剝離なども介護上でも問題となることも多いが、通常の創傷処置だけでは不十分な例もある。このような例でも、トリガーポイント注射を併用すると、創傷治癒の促進が得られて、感染の予防や拡大の抑制にもつながる可能性が高い。全身的に衰弱していなければ、感染しても軽度であれば抗生物質使用を抑制出来るので、薬剤耐性の予防や、医療経済の抑制にも影響を与える有用性のある補助療法と思料される。

  以上のような治療の補助として有用性が高いトリガーポイント注射でも、注意を要する問題点がある。認知症患者がおとなしく注射を受けてくれるかという心配がある。認知症の程度によっては、注射を理解できないで、注射中に暴れる危険性があるので、介助者の協力が必要であるが、決して無理をしない事が重要である。
 さらに、詐病の心配もある。看護師や介護士の注意を引きたくて、大げさに苦痛を訴える例もあり、鑑別に要注意である。

第3回:がん治療副作用と鍼灸・漢方

品川荏原ライフケアクリニック:黒川胤臣

臨床例における鍼灸と漢方では、主病変に対する直接的対応だけでなく、適応を吟味して、周辺症状や副病変・合併症の対策として利用すると、それなりに便利で、安全で、即効性がある。周辺症状の改善が得られると、主病変に対する現代医学的治療がやりやすくなる例が多い。
特に、抗癌剤や放射線療法の副作用対策にも、どちらもそれらの病態に対応すると、抗癌剤を中止しないで、一時的な減量するだけで継続できる。
抗癌剤によっては出現する副作用は予測できるので、投与初期からこれらを併用すると、その予防や、軽い程度に収めることができる。癌や癌治療の副作用に対する恐怖感やストレスはQOLを抑制するので、患者だけでなくその家族のメンタルケアを含めて、これらの手段を適時適切に利用した有効例を多く経験している。
主に利用する漢方薬は補剤が多いが、その他、病態に応じて各種の漢方薬も利用すると、末期癌でも意外と緩和ケアの補助として、コントロールしやすくなることが多いので、麻薬系薬剤の使用を制限できる。

第2回:外科医としての体験談外科医としての体験談

漢方や鍼灸を外科で利用出来ることはあるのか?
という疑問をもたれても仕方がない。外科医は手術が上手であればそれでよいと思われているからである。以上のように未だに理解されにくいのが現状であるが、実際には利用できる状況は豊富にあることは意外と知られていない。

経穴経絡療法は未病期・急性期・慢性期・終末期などいずれの時期にも利用できることや、ほとんどの病態において、程度が軽症から重症までのどのような程度でもそれなりに調整して対応できる。即効性があるので、外科系では比較的急性期に利用できる。さらに、経口治療や注射治療ができない状況でも利用できるので、大変利便性と安全性の高い手技である。しかしながら、経穴経絡を理解していなければならないので、多少の経験が必要である。

以下は外科領域で体験して、現代医療の補助療法として東洋医学の有効性を 確認してきた経験例である。  
1) 手術前後の検査や症状の治療対策の補助
内視鏡などの検査・治療による苦痛緩和補助。

2) 術前後合併症の予防・治療対策の補助
麻酔の後遺症:覚醒不良、咽喉頭部違和感、頭痛、呼吸機能障害
感染症:全身的・局所的予防治療補助
肝機能・腎機能・心機能・肺機能

3) 手術前後の薬物療法の副作用対策の補助
抗癌剤副作用:消化器症状、末梢神経症状
抗生剤:薬剤耐性抑制

4) 術後消炎鎮痛対策の補助
術創・創部周辺疼痛コントロール

5) 創傷治癒促進対策の補助
創傷周辺知覚障害

6) 放射線療法による副作用対策の補助
照射部位皮膚障害

7) 術後の後療法・リハビリテーションの補助
消化管機能障害
四肢運動機能障害
リンパ行性浮腫障害
末梢血行障害

第1回:鍼灸・漢方に対する個人的見解とその対応
防衛医科大学校 外科I 黒川胤臣(品川荏原ライフケアクリニック院長)
 
川並会長の質問に対する回答
*いつ頃漢方と鍼灸に遭遇し、意識するようになりましたか?
回答:1980年頃大学病院で漢方薬が未だ採用されてない頃、漢方薬のMR(外交員)が抗癌剤副作用の食欲不振対策に十全大補湯を5名だけ使用してみてくれということで投与しました。その結果、全例が良好または大変良好だったのです。漢方薬の利用は私自身初体験だったのでこの効果に驚きました。その当時、漢方が抗癌剤副作用に使用された報告や文献はほとんどありませんでした。MRもこの結果に驚き、大変喜んだのを覚えています。東洋医学は無視できないと感じ、鍼灸も検討してみようと思いました。両親を実験台にトレーニングした結果、それなりの効果が認められたので利用する決意を固めました。

*漢方と鍼灸を現実に手掛けるようになった切っ掛けは何でしたか?
回答:以前から各種の疼痛に神経ブロックやトリガーポイントブロックを利用してペインコントロールをしていました。鍼灸の経穴経絡は解剖学的に神経の走行と関係がある部分が多いので、経穴経絡を利用しようと考えて、両親の疼痛や種々の症状に鍼療法のみで対応するトレーニングを施行したのです。

*周りの同僚医師の反応は如何でしたか?
  回答:同僚の医師には鍼療法を施行していることも、見せることもしませんでした。

*患者さんからの反応は当初から良かったのでしょうか?
回答:大学病院で、受け持ち患者の同意を得て、鍼療法を施行し、当初から反応は概ね好評でした。反応の鈍い例もあったが、不具合な例は無かったです。

*西洋医学的の専門医として、鍼灸漢方医療との関係をどう調整しましたか?
回答:原則として、未病から緩和ケアまでの現代医学を補完する目的で利用しています。

(次回以降は、漢方と鍼灸に関する体験談を続けます。)

健康と病気とアメリカの鍼灸:(AIMC&UC Berkeley元講師 Koki-K)

第4回:飲んでますか? プロバイオティクス  Koki-K

この質問は私がアメリカにいた時、患者さん全員に聞いていたものです。

日本ではビフィズス菌、乳酸菌などの善玉菌というと何の話かイメージがしやすいと思います。腸内細菌のことです。人の腸内には1000種類以上、約1000兆個の腸内細菌があると言われています。善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌があります。これらのバランスがとても大事で、慢性病の90%はこの腸内細菌のバランスが崩れることが原因だと言われています。しかし、普段の私たちの生活習慣によってこのバランスが乱れることがわかっています。

善玉菌に悪影響を与えるものとしては、抗生物質、砂糖、遺伝子組換え食品、グルテン等の食べ物アレルギー、ストレス、薬、アルコール、喫煙、運動不足などがあります。善玉菌が減って悪玉菌が増え、腸内環境のバランスが乱れてあらゆる病気の原因になります。肥満、糖尿病、アレルギー疾患、自己免疫疾患、鬱病、癌、心臓病、皮膚病、下痢、便秘、過敏性腸症候群、喘息、注意欠陥• 多動性障害などここでは書ききれないほどです。

冷蔵庫が一般的になってからはあまり重宝されなくなってしまったと言われていますが、発酵食品は素晴らしいプロバイオティクスです。日本では味噌、納豆、醤油、漬物などが代表的な食べ物です。アメリカにいるときに患者さんから「日本は発酵食品天国だ」と言われたことがあります。

私は日本人の健康を支えている物の一つに発酵食品があると考えています。日本の若い人たちが発酵食品をあまり食べなくなっていると聞きます。こんなに美味しくて健康にも良い食べ物の需要が減っているということに悲しくなります。また市販されている発酵食品は甘すぎると私は感じています。砂糖や果糖ブドウ糖液などが入っていると全く効果がないと思います。逆に腸内環境が乱れる原因になってしまいます。自分で作るのが一番良いですが、お店で買う時は原材料をしっかり確認してください。

患者さんによっては「乳酸菌を普段から摂取しているから食事はそんなに気にする必要ないですよね。」と聞いてきます。
プロバイオティクスだけではあまり意味はないと考えています。野菜などの食物繊維(プレバイオティクス)をしっかり食べていないとプロバイオティクスの効果は最小限にとどまってしまいます。プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方をうまく腸内に取り入れていくことが健康への第一歩になります。これ自体はそれほど難しいことではありませんので、あらゆる病気の治療、予防のために始めてみてください。

川並 弘樹 https://mihkokikawanami.wixsite.com/mysite

第3回:隠れ食物アレルギーを見つける法

最近本屋の雑誌を眺めていると、糖質制限ダイエット、パレオダイエット、ケトジェニックダイエットなど様々な食事法を特集しています。
多くの方が健康や美への関心が高い証拠だと思います。私もあらゆる食事法を試しました。パレオダイエット、ケトジェニックダイエット、FODMAPダイエット、Whole 30ダイエットなどです。
おそらく聞いたものもあれば、聞いてないものもあるのではないでしょうか。これらのダイエットの説明は省きますが、これからもたくさんの食事法が日本で流行ることと思います。
一人一人の体質が違うのと同様、食事法も一人一人合う、合わないがあると考えられるので、いろいろ試すのは良いことです。

今回のテーマはダイエットの紹介ではありません。食事を変える前に知っておくべきことです。
私は患者さんにまずお奨めするのは、「隠れ食物アレルギー」を見つけ出すことです。エリミネーションダイエット(Elimination Diet)をご存知でしょうか?
これは「隠れ食物アレルギー」を見つけ出す方法の一つです。多くの方が悩まされている慢性的な消化器系不調である下痢、便秘、ガス、あるいは頭痛、疲労感、うつ、不安、激しい気分変動、物忘れ、睡眠障害、湿疹、ニキビ、関節痛、喘息、体重増加などの症状が実は普段口にしている食べ物が原因であるかもしれないのです。
皆さんの周りにも、食事法を変えたけど、「あまり症状の変化が感じられなかった」、「全く改善がみられなかった」、「思っていたほど体重が落ちない」などという方がきっといらっしゃるのではないでしょうか?その原因の一つが身体に合わない物を食べ続けているからなのです。ではエリミネーションダイエットではどのようにして隠れ食物アレルギーを見つけ出すのでしょうか。

エリミネーションダイエットの内容は実はとても簡単で、原因となっているかもしれない食べ物を選んで約3週間一切口にしないというものです。原因となりうる食べ物には、グルテン、乳製品、大豆、精製された砂糖、ピーナッツ、とうもろこし、アルコール、卵などがあります。
書き出すときりがないくらいあるのですが、上記の食べ物を普段の食事から取り除くことが基本となります。もしあなたを苦しめる症状の原因がこれらの中にあるのなら、3週間以内に症状の変化に気づくはずです。
その後それまで避けていた食べ物を一つずつ食べていきます。例えばチーズを摂取し1−2日間様子を見ます。もしそれまで軽減、もしくは消失していた症状が戻ってしまったら、チーズがその原因になっていたということが分かるわけです。

不調の原因となっている食べ物を避けながら、新しいダイエットを始めると格段に効果が上がるはずです。今までに食事法を変えてもそれほど効果を実感できていなかったという経験がある方は、是非エリミネーションダイエットを試してみてください。その後で、以前うまくいかなかった食事法をもう一度試してみてください。きっと以前とは違った印象をお持ちになるはずです。
川並 弘樹 https://mihkokikawanami.wixsite.com/mysite

第2回:ヒッピーなど斬新文化と食の地バークレイ

ヒッピー発祥の地
私が10年間生活していたアメリカ、カリフォルニア州バークレー市というところは、60年代のヒッピー発祥の地だと言われています。そのせいか街全体が不思議な雰囲気を醸し出していると私は感じていました。日本の都市にいる綺麗な格好をした人たちの中で生活していた私には何とも新鮮でした。鍼灸大学院の面接を受けるために渡米した際、スーツを着て行ったのですが、とても場違いな感じがしたのを今でも忘れられません。最初は人も街も雰囲気も含め”汚い”と思っていましたが、数年経つと自分を無理に着飾る必要がなく、逆に居心地が良くなっていました。

オーガニック食材
そんなヒッピーの街では食に対する意識が高く、週3日開催されるファーマーズマーケット(ほとんどオーガニック食材)はいつも賑わっていました。毎回鍼灸学校の校長を始め、同僚、生徒、友達、患者さんなど必ず誰かに出くわし、しばらく立ち話をするというのが決まりのパターンでした。そんな環境ではやはり普段から食に関する会話をよくしていました。特に患者さんからは食や栄養に関する質問は毎日のように聞かれていました。多くの人が食と健康(医食同源)に気づいている証拠だと思います。

隠れた食アレルギーの質問攻め
当然私も患者さんの質問に答えられるように勉強しました。その中で私が最も大事だと思ったことは、食物アレルギーでした。アレルギーと聞くと大げさに聞こえると思いますが、私を含め多くの人が隠れ食物アレルギーに気づいていないのです。なぜ気づきにくいかというと、この隠れ食物アレルギーはある特定の食べ物を食べてから症状が出るまでに時間がかかるからです。数時間後から長いと数日後に症状が出ます。なぜかわからないけど関節が痛い、気分が悪い、お腹の調子が悪い、皮膚が痒い等の症状が慢性的に続く方は隠れ食物アレルギーの可能性があります。

隠れ食アレルギーの見つけ方などは次回となります。楽しみにしていてください。 川並 弘樹 https://mihkokikawanami.wixsite.com/mysite

第1回:Koki-Kの自己紹介です
AIMC & University of California, Berkeley 元講師 川並 弘樹

はじめましてKoki-K(川並弘樹)と申します。
ほとんどの方が私のことをご存知ないと思いますので、まずは自己紹介です。

私はアメリカのワシントンDCというところで生まれました。2歳の時に日本へ引っ越したので、この頃のことは何も覚えていません。子供の頃は特にサッカーに夢中になり、忙しい毎日を過ごしました。サッカーに限らず運動神経はかなり行ける子供でした。サッカーで腰の怪我をしたことが鍼灸に関心を持つ機会となりました。

東洋医学と西洋医学の融合を掲げていた明治鍼灸大学(現明治国際医療大学)に魅力を感じ、家族の元を離れ京都の園部町というところへ引っ越しました。大学の周りには何もなく、割と都会暮らしに慣れていた私には未知の世界でした。それまで経験したことのなかった田舎暮らし、海つりその他さまざまな趣味や写真を通し、人間は自然の一部であり自然が如何に大切であるかを意識するようになりました。

大学では現代鍼灸、特にトリガーポイント鍼治療に関心を持ち勉強しました。卒業後、病院や鍼灸治療院で働き、その後鍼灸に限らず何か新しいものに触れたいと考え、アメリカへ勉強に行きました。アメリカの鍼灸学校の授業にはとても驚かされました。授業中の質問や生徒たちの自己主張に度肝を抜かれたのです。授業は毎回ディスカッションで、試験ももちろん英語なので勉強はたいへん苦労しました。もしテストの問題の意味がわからなかったらまずいと思い、様々な質問を想定し、よく予習をしました。また明治鍼灸大学の頃は興味がなかった中医学(いわゆる漢方も含む)の勉強がメインでした。しかし今まで以上に深く学ぶことで、東洋医学がとても魅力的な医学だと気づくことができました。これは大きな収穫だったと言えます。

カリフォルニア州の東洋医学師の免許を取得後は、開業しつつ鍼灸大学院やカリフォルニア州立大学バークレー校で教鞭をとりました。今は妻、娘(5歳)と共に帰国し横浜で暮らしています。

今後、アメリカでの体験談やユニークな治療法などにつき少しばかり記載させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

Gold-QPD鍼灸師に関する四方山ばなし

第3回:Gold-QPDの成果報告(記事と論文)
平成29年12月17日現在

1)川並汪一、兵頭明,水上勝義、小俣浩:認知症-鍼灸による予防と治療- 鍼灸OSAKA 25(4)、14-36、2009
 (https://www.morinomiya.ac.jp/book/shinkyu-osaka/
2)川並汪一:認知症を担う鍼灸師の育成/認知症Gold-QPDの試み、中医臨床32(2),2011
3)武田伸一:認知症に対する鍼治療の効果―アルツハイマー型認知症に対する1症例
中医臨床 33:(4)、2012 (http://www.chuui.co.jp/chuui/002310.php

医道の日本http://www.idononippon.com/magazine/backnumber/)連載,2013
4)矢野司・兵頭明:在宅におけるアルツハイマー型認知症の治療 832(1)
5)矢野司・兵頭明:在宅におけるアルツハイマー型認知症の治療 833(2)
6)田嶋健晴・兵頭明:在宅におけるアルツハイマー型認知症の治療 834(3)
7)筒井智文・渡辺明春・兵頭明:治療院におけるアルツハイマー型認知症の治療835(4)
8)渡辺明春・兵頭明論文:治療院におけるアルツハイマー型認知症の治療 836(5)
9)海老澤武士・兵頭明:在宅におけるアルツハイマー型認知症の治療(6)パーキンソン病で認知症が疑われる患者に対する鍼灸マッサージ治療在宅 /
10)武田伸一・兵頭明:在宅におけるアルツハイマー型認知症の治療(7)高齢者入居施設での認知症に対する鍼灸治療まとめ/

11)川並汪一:少しボケたかな--、えー認知症に鍼だって?月刊基金2013(54)11;2-4

ナラティブ・メディカ
12)川並汪一、兵頭明:【特別寄稿】:(創刊号)2013,11月/
  『ゴールド・キューピッドとは;お年寄りに寄り添う健康長寿請負鍼灸師』
13)「リポート」認知症は早期発見で早期介入を:認知症シリーズ公開講座 ナラティブ・メディカ2014、7月号;
14)川並汪一:【特別寄稿】:ナラティブ・メディカ9月号2014/『Gold-QPDの三焦鍼法は超高齢社会のメシア』
15)川並汪一【特別寄稿】:ナラティブ・メディカ 2014、9/ 『ゴールド・キューピッド三焦鍼法は超高齢社会のメシア』
16)「リポート」ナラティブ・メディカ2014、11月/本人も介護者も笑顔を大切に:第2回認知症市民公開講座

17)川並汪一:家族と自分のための認知症:誰も知らない新治療 Maturity 2015;101,2-7
18)海老澤武士、矢野司、兵頭明:パーキンソン病を基礎疾患とした認知症が疑われる患者に対する三焦鍼法を用いた鍼灸マッサージ治療、細胞2015、 47(1);36-39、

文部科学省委託事業「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」
19)平成26年度認知症の人およびそのご家族をささえるための西洋医学系・介護福祉系・鍼灸医学系3分野連携型モデル教材版 2015年2月報告(合計264ページ)
20)平成27年度超高齢社会における認知症患者に寄り添う医療・介護連携型の中核的鍼灸専門人材の育成 同上DVD版作成 
  〔Gold-QPDmooc〕Gold-QPDのネット事前自宅学習教材の原資料となった(2016)

医道の日本2017
21)兵頭明;巻頭インタビユー「認知症ケアの革命的手法;ユマニチュードとは何か
  医道の日本2017,76(10);29-38
22)北村伸:コメディカルのための認知症の基礎知識;医道の日本2017,76(10);52-57
23)山内晶子:三焦鍼法を施した一症例から学んだ全人的視点の必要性
医道の日本2017,76(10);69-76

日本鍼灸学会雑誌とその英語版
24)新田敏正、中村真通、川並汪一:レビー小体型認知症に対する鍼治療の一症例
日本鍼灸学会誌2016、66(4)321-327
25)Nakamura,M, Hyodo, A, Han JX, Kawanami,O: Effects of Acupuncture on Dementia, - A case series with a novel Sanjiao Acupuncture method - JAM 2017,13(1)9-15 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
刺鍼の順序は、外関または足三里から血海、気海、中完、膻中と身体上部に移行する。

Gold-QPD鍼灸師からの便り(抜粋)のご紹介
(会長とのフランクなメール交換です。悩み、喜び、希望が見えてきます。)

北の大地より
川並 汪一先生 ご無沙汰しております。
平成29年度、Gold-QPD鍼灸師の先生達と文化祭において三焦法と認知症を知って頂くためのブースを設けさせて頂きました。大変好評で、東洋医学に興味を持たれた方やどこでこの治療を受けることが出来るのかなど積極的な質問が大変多かったです。今後、学校としても 高齢社会の中で鍼灸が社会に対して貢献できるよう努力して参りますので、今後ともどうぞよろしくご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
三焦鍼法を300回
暑い日続きますがお元気でお過ごしですか? 学校祭でブースを出させていただきました。
我々の参加は学校祭に訪れた地域の方々は450名。三焦鍼法を体験された方は86名。体験をされた方々には概ね好評でした。認知症に対して鍼で対応できるということ、さらに鍼を身近に感じていただけたのではと思っています。
2年前から三焦鍼法を始めた方で先月百歳を迎えたおばあちゃんは昨日で三焦鍼法の回数は263回です。他にも三焦鍼法300回を数える方がお二人います。それ以外の方々にも極力三焦鍼法をするようにしています。腎の力が賦活するのか、元気を保つ方が多いように感じています。その人を取り巻く色々な方々と接しながら最善の策を探る毎日、日々自分の力の無さを痛感しております。
一日1回三焦鍼法
さて、三焦鍼法ですが毎日最低一人は患者様に施術しております。歩行が楽になった、血圧が下がった、熟睡出来る様になったなど、三焦鍼法の効果を実感しております。しかし、来院される軽度認知症の方への施術が殆どで、重度認知症の方への施術は出来ておりません。もっともっと三焦鍼法を広め沢山の方を救える様努力します。
私の講演
私の講演は無事終了いたしました。90分の講演で全員鍼灸師でした。
反応は良かったと感じます。質問も懇親会場でも続き興味をひけたと思います。
今回は川並会長の資料などのおかげで無事終了することができました。ありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。
Gold-QPDは強いネットワーク
今回のGold QPDの研修を受け知識、技術、そして力強いネットワークを作ることができました。 非常に充実して研修を終えたことに、大変感謝致します。
今後、私どもの専門学校からもGold QPDが輩出され活躍していくことを目標に研鑽して参ります。
総合支援事業に取り組むも、難題が
私は、現在、主に福祉関連のボランティア活動に取り組んでいます。
鍼灸が必要な方にお役に立てればと思い、介護施設に出入りし、また、地域の福祉関連の組織に入って認知症予防の活動に精を出しています。
しかし、鍼灸が使える状態にはならず、今一つ消化不良の状態です。介護施設では、その多くの方が認知症で、鍼灸で対応するより歌や、軽い運動を一緒になって楽しむ方がむしろ向いているような感じがしています。施設の方に鍼灸の話をしても、鍼灸での効果がどの程度のものか理解してもらえず、見送られるケースが殆どです。地域での福祉活動もコグニサイズなどで認知症予防のプログラムを入れたりしていますが、活動頻度も少なくそれ以上に発展しません。
今年になってから、国の推奨で総合支援事業が推し進められていますが、これは、MCIの方が来られるのではと思い応募してみました。これも活動するための条件がなかなかマッチせず、目下行き詰まりの感があります。 グループを結成して取り組んでいる関係から、中途半端に止めることもできず、前にも進めずの状態で悩み多き時間を過ごしている日々が続いています。 お聞かせするにはあまりにもだらしのない話で恐縮しながら文面を認めました。
時間が取れないのです
三焦鍼法は、日々の施術で活用していますが、データを取るのが、難しいです。
治療院でこなすスケジュールがタイトでテストに時間が取れないことと、施設だと職員さんが忙しく、後にしてほしいと言われてもしまいます。
あとは、患者さん自身が嫌がったり協力してくれない場合もありました。
ですので、MMSEテスト4回のノルマを達成できた患者さんが2名しかいません。日々の治療の日誌のようなデータはあるんですが、それで一度ゴールドキューピッド取得のレポートとして提出してもよろしいでしょうか? 今は、治療院の業務に追われていてなかなか啓蒙活動が出来ていない状況です。
まず、私がゴールドを取得してこれからの活動を考えていきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
家族の不幸が転機に
6年程前に祖父が亡くなり、その頃から今までに無いような物忘れがみられるようになりました。私は家を出ていたので、隣に住む母が初めに気づき初めは拒否していましたが、1年程前に病院へ母が連れて行ったところ母曰く、あまりきちんと診てもらえず(MMSEなどの検査をせず)祖母が否定したため、認知症やMCIなどの診断や薬の処方もなくその時は終わったそうです。当時は、毎日同じ質問をする、薬を飲み忘れる程度でしたが最近は、車で一緒に買い物に行っても一人で歩いて帰ってきてしまう、白内障の手術をしたことを忘れて、眼帯を外してしまう等生活に支障が出始めています。
来月後半、介護分野への鍼灸の紹介を目的に、当校に介護施設運営者を募って「認知症と鍼灸」というテーマで三焦鍼法の説明会を行います。その場で鍼灸・三焦鍼法の効果を訴え、施設側の理解を得たいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。 理想と現実のギャップ
昨日は診療中にお電話差し上げ、大変失礼致しました。
添付して頂いた資料からは、川並先生が精力的にご活躍なさっているお姿、伺えました。
Gold-QPD育成講座も第10回ということは、今年で10年目を迎えたということですね。
176名もの同志が全国におられると思うと、大変心強く感じます。
ところで、私の方はと申しますと、大変心苦しいのですが、普段の臨床の中では、三焦鍼法の考え方は取り入れられても、純粋な三焦鍼法を用いての治療はなかなか出来ていないような状況です。申し訳ございません。パニックの方はまだ経験がないのですが、うつ傾向の方はやはり時々おられますので、今後意識して取り入れてみたいと思います。
どこでもそうかも思いますが、病院全体が統合医療推進という環境ではないので、その辺りで私自身も鍼灸マッサージ師としてのスキルを上げなければと思い悩む日々です。
そういう意味でも、来年企画を考えておられる卒業生の集会などはいい機会になりそうです。
お役に立てる鍼灸院に
現在、東京都練馬区、板橋区、埼玉県和光市で、健康保険適用訪問鍼灸を行っております。
お一人では外出できない認知症の患者様やパーキンソン病の患者様を中心に鍼灸やマッサージ軽体操などご自宅で行い痛みの緩和や拘縮予防に役立てています。
患者様・ご家族様の希望は在宅での生活改善のため、身体が硬くならないようにマッサージを受けたい、鍼は怖いといったこともあり三焦鍼法を進めていくにあたっての課題はまだありますが若い人のうつ傾向にも効果ありとのことですので子育てにつかれた知人にも進めてみたいと思います。今後も地域のお役に立てる鍼灸院になれるよう日々精進してまいります。
以上・・


(その他多数の連絡を全国各地から頂戴し、元気づけられつつ返信させて頂いております。
卒業された176名のほとんどの諸氏は、高齢社会の現場で誠心誠意、三焦鍼法を実施中です。
みなさまも先輩諸氏に習いどうぞ初志貫徹されるよう期待いたします。川並)

第1回:医鍼連携の試み (関田医院/半田・橋口)
報告:橋口知光(三焦はり院)、半田真一(関田医院院長)

横浜市金沢区に位置する「関田医院」は半田院長が内科と漢方内科を開業しております。
その同じ建物の階上で橋口が「三焦はり院」の運営にあたっています。実は半田と橋口は第8回認知症Gold-QPD育成講座を卒業したGold-QPD同窓となります。

関田医院と三焦はり院は、同じ患者さんに対し必要に応じ二方向から治療を実施しています。三焦鍼法といえばまずは認知症対策法として頭に浮かびます。
高齢者の多いこの地域の外来には、歳によるもの忘れから認知症に悩む患者さんがよくみえます。
内科的診察に加えMRやPET (アミロイド沈着)などの検査を経て、認知症であると西洋医学的診断を下された患者さんに対しては、
自信をもって弁証論治に基づき三焦鍼法の刺鍼をしています。
三焦鍼法は本来ヒトの身体の上焦(肺、心)、中焦(胃、脾)そして下焦(腎、肝)の五臓を活性化して健康長寿を目指す刺鍼法です。
わけてもこの鍼はSPECTにより、海馬や大脳皮質の血流改善に大きな力を発揮することで知られるため、認知症の予防と周辺症状緩和に大きな力を発揮することで知られます。

私どもの特徴は、例えばアルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症の患者さんには頭頂部や前頭部、側頭部などの経穴を追加刺鍼します。
また、レビー小体型認知症のパーキンソン様症状には韓景献先生の唱える頭皮鍼震顫区の刺鍼を実施します。脳血管性認知症には、石学敏先生のいわゆる醒脳開竅法を加えるなど適宜加減を行って経過を観ます。それにより、三焦鍼法の効果は相乗的になるような気がします。
またさらに咳が出る、寝言が大きい、夜間動き回るなどの併発症状がある患者さんは、内科的診察に加え必要に応じ血液検査やレントゲン検査などでチェックすることになります。
そして呼吸器感染症には抗菌剤、不穏や不眠などの周辺症状には漢方薬や睡眠薬を投与することになります。

このように、日常診療でも西洋医学と東洋医学の連携を図ってより効果的な結果を得るよう努めております。健康長寿と認知症に対する三焦鍼法の適切な採用は、医鍼連携でより高い効果が得られるよう実践中です。

橋口知光

第11回WE-MEZにて発表
(中央:橋口 右端:半田)



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