川並 汪一
- 1973年:
1974年:
1977年:
1987年:
1997年:
2006年:
2007年:
2009年:
2010年: - 日本医科大学大学院卒(病理学教室)
ベルギー・ルーベン大学医学部留学(2年間)
アメリカ国立衛生研究所(NIH)留学(4年間)
WHO-Temporaryアドバイサー(10年間)
日本医科大学大学院老人病研究所教授-所長
社団法人老人病研究会会長
文部科学省・戦略的基盤研究・社会連携研究事業代表
日本医科大学定年退職・名誉教授
北海メディカルネットワーク総院長
北村 伸
- 1976年:
- 日本医科大学卒業、神経内科認知症専門医、日本医科大学武蔵小杉病院内科に勤務し、主に神経内科疾患の診療を行っている。
- 2007年:
- 日本医科大学老人病研究所内に開設された街ぐるみ認知症相談センターにおいて、 認知症の人を支えるためのネットワークの促進を川崎市において展開している。
〈講演要旨〉
認知症性疾患の診断手順をわかりやすく紹介し、神経学的所見、画像所見についても映像を加えて解説する。具体例を示しながら主な認知症性疾患について理解をしてもらう。認知症のインフォームドコンセントと薬物治療について解説をする。認知症の人と家族が利用できる社会資源について説明をする。
若松 直樹
- 2007年:
- 桜美林大学大学院老年学研究科 博士学位取得
- 2008年~
- 2012年:日本医科大学老人病研究所「街ぐるみ認知症相談センター」 臨床心理士
- 現職:
- 新潟リハビリテーション大学 准教授 (2012年より)
医療学部 リハビリテーション学科 言語聴覚学専攻
〈講演要旨〉
認知症早期発見ための神経心理学的評価や,記憶機能,情動面への非薬物的対応(リハビリテーション)の研究が専門です.認知症の中核症状は認知機能障害であるものの,日常的な介護・看護からみると,行動障害(周辺症状)の程度はより重要な指標です.行動障害の軽減には主として心理的安定を図る非薬物的な関わりと,従となる最小限の薬物療法が重要であり,この点で統合医療への期待がひろがります。
兵頭 明
- 8年間の中国留学(北京中医薬大学)を終え1982年に日本に帰国。中医学の普及と啓蒙に携わり、日本の鍼灸教育への中医学の導入、教科書シリーズの作成、医師や薬剤師向けの中医学セミナーの開催、中医学の総合雑誌『中医臨床』誌に長期にわたる連載執筆等の活動を行っている。
現職:
学校法人後藤学園中医学研究所所長、天津中医薬大学客員教授、筑波大学非常勤講師、社団法人老人病研究会理事、日本中医学会理事、日本伝統鍼灸学会常任理事
〈講演要旨〉
小俣 浩
- 1983年:
- 明治鍼灸短期大学鍼灸学部卒業
- 1985年:
- (財)東洋医学技術教育振興財団東洋医学技術研修センター特別研修過程修了
- 1993年:
- 埼玉医科大学第二内科東洋医学部門(東洋医学科)
- 1999年:
- 医学博士号授与(埼玉医科大学)
- 2003年:
- Sweden王国Linkoping大学へ留学
- 2008年:
- 埼玉医科大学東洋医学センター、現在に至る。
〈講演要旨〉
「欧米における認知症に対する鍼灸治療研究の動向と成果」
過去10年間に欧米で刊行されている医学雑誌から、“Acupuncture(鍼)”と“Dementia(認知症) ”、“Alzheimer's d's (アルツハイマー病) ”、をキーワードに抽出された15文献について解析した。その結果、認知症モデル動物に対し鍼治療が記憶障害等の防護効果や、酸化的ストレスへ影響し抗加齢作用、電気鍼による認知能力改善に脳細胞増殖の可能性を示唆した。また、臨床研究では鍼治療は脳のグルコース代謝を増加させ中核症状やMMSE、HDS-R、およびADLスコアの改善をもたらすことが示唆された。しかしながら、randomized clinical trialが無いことや臨床研究の規模が小さいことから鍼治療の有効性は不確実であり、今後ランダム化された系統的臨床研究が急務かつ必須であると考えられた。
河原 保裕
- 1988年:
- 東京衛生学園専門学校卒
- 1989年:
- 牧田中医クリニック勤務
- 1992年:
- 天津中医学院第一付属病院留学
- 1996年:
- 河原安裕 アコール鍼灸治療院開業
㈳埼玉県鍼灸師会副会長、埼玉鍼灸学会幹事、東京衛生学園専門学校講師、大川学園医療福祉専門学校講師、㈳日本鍼灸師会学術局経穴委員、第二次日本経穴委員会作業部委員
〈講演要旨〉
認知症Gold-QPD育成講座では、韓景献教授(天津中医薬大学)の開発した認知症に対する鍼灸治療法をマスターすることを目的としている。ところで治療効果を決定するのは鍼灸手技における補瀉法である。補瀉手技は天津方式を採用することとする。これは所定のトレーニングをつんでこの手技を習得すれば、誰が用いてもほぼ同等の治療効果を収めることができるからである。本講演では、この補瀉手技の基本的な考え方と方法を紹介し、トレーニング後に韓景献教授に手技評価を行っていただく予定である。
髙士 将典
1981年昭和薬科大学生物薬学科卒業、1984年東京衛生学園鍼灸マッサージ科卒業、1985~87年神奈川県総合リハビリセンター病院東洋医学科研修。1987年より東海大学医学部付属大磯病院東洋医学科勤務。現在、東海大学医学部付属大磯病院鍼灸治療室および東海大学医学部東洋医学講座。東京衛生学園(教員養成課程)
・神奈川衛生学園非常勤講師、東洋鍼灸専門学校非常勤講師、伝統医療大学院大学非常勤講師。
〈講演要旨〉
中医学では認知症をどのように認識しているのであろうか。中医学の考え方では認知症は大きく虚証タイプと実証タイプに二分類されている。虚証タイプでは髄海不足型、脾腎両虚型が多く見られ、実証タイプでは痰濁阻竅型、血瘀脳竅型が多く見られる。本講座では上記のそれぞれの証に出現しやすい特徴的な症状・所見、および具体的な治療について、中医学による鍼灸と漢方のオーソドックスな考え方とアプローチの仕方を紹介することとする。
Gustav Strandel グスタフ・ストランデル
- (株) 舞浜倶楽部総支配人、川崎福祉産業振興ビジョン検討委員会委員、富山大学 非常勤講師
その他の主な活動歴:2010年フジテレビ:新報道2001 特集に出演、2009年参議院国民生活・経済に関する調査会参考人
〈講演要旨〉
「高齢者施設の挑戦」
私は、日本全国250カ所以上に及ぶ高齢者や認知症ケアのための施設を見てきました。その中でもとくに大規模施設をみると、多くの高齢者や認知症の患者さんの表情は生き生きしていないことに気づきました。施設はたいてい住み慣れた地域から離れた郊外で、同じ部屋に複数の人が生活をするケースも多く見られます。老人ホームや認知症ケアの施設で過ごす日々は、たとえ1週間であっても「自分が好きな慣れた生活環境」ではありませんから誰でも不安になります。実際には1週間どころか、そこで10年以上も暮らさなくてはならないとしたら、どうでしょう?施設はどんなに頑張っても、個々の「家」にはならなくても、「自宅でない在宅」にならなければなりません。「在宅」と同じような温かさや親近感の中で過ごすことで、少しでもストレスのない暮らしを提供しましょう。
中国からの特別招待演者 韓 景献
- 1970年:
- 天津医科大学臨床医療系卒業
- 1976年:
- 天津市衛生局 西学中班
- 1987年:
- 日本北里大学医学部留学
- 1988年:
- 日本京都大学医学部老化生物研究所研究員
- 職歴:
- 1970年:
- 天津中医薬大学第一附属医院鍼灸部教授
- 1991年~
- 1999年: 日本牧田病院、日本竹田治療院指導
- 2003年:
- 天津中医薬大学第一附属医院院長
- 2010年:
- 天津中医薬大学付属病院研究所所長、中国鍼灸学会常務理事、中国鍼灸学会脳病科学専門委員会主任委員、中国鍼灸学会臨床学会副会長、中国中西医結合学会(統合医療学会)神経科学専門委員会副主任委員、中国老年学学会エイジングとアンチエイジング科学委員会副主任委員、中華医学老年医学会基礎医学学会委員
中国からの特別招待演者 于 涛
1996年:天津中医学大学鍼灸学専門鍼灸学学士、
1999年:同大学博士課程鍼灸学博士、
2007年:天津中医薬大学第1附属医院主任医師(教授相当)、鍼灸部副部長、中国鍼灸学会脳疾患科学委員会副秘書長、中国鍼灸学会臨床分会理事、天津市中西医結合学会(統合医療学会)神経学専門委員会秘書、研究業績
韓景献教授は認知症の発症機序は「三焦気化失司」によると考えている。この理論で開発した治療法「益気調血、扶本培元」と漢方薬「黄地散」の補助作用について血管性認知症、アルツハイマ-型認知症を対象に研究してきた。
※本項は、「第1回認知症Gold-QPD育成講座」講演内容から引用いたしました。