会長ご挨拶: 認知症Gold-QPD育成講座開講にあたり
社団法人老人病研究会 会長 川並汪一
みなさん、おはようございます。これから認知症Gold-QPD育成講座を開講いたします。
この講座は、当初20人ほどで始めるつもりでしたが、全国から多数の応募があり本日おそろいのように30人ほどに膨れ上がりました。社団法人老人病研究会は、第一回の講座開講にあたり30名のエリート鍼灸師Gold-QPD認定資格者を育成することになります。大変喜ばしいことと感謝申し上げます。
さて、
ギリシャ、ローマの神話を思い出してください。かわいい天子のキューピッドに黄金の矢で刺されたヒトは恋に燃え上がるといわれます。“この黄金の矢を鍼にかえて、認知症や不定愁訴で悩む高齢者を恋に燃え上がらせるほど元気な姿に変える。“そのような鍼灸師さんを育成するのがこの講座であります。
この講座はブロンズコースと称し、西洋医学と中医学そして介護福祉領域の高度な知識を身につけていただきます。その後時期を変えてシルバーコースという実践トレーニングになり、認知症鍼灸術の技術をマスターしていただいてはじめてGold-QPDとして資格が認定されます。
かなり長丁場の育成教育制度になります。
まず立派な教育を施す教師陣が必要となります。そこで今回は、認知症専門医としてご活躍の日本医大武蔵小杉病院神経内科の北村伸教授をお迎えしました。同じく川崎市の日本医大武蔵小杉キャンスにある認知症相談センターでご活躍の若松直樹臨床心理士さんにお願いしました。
中医学の日本における文字通り第一人者である後藤学園中医学研究所の兵頭明所長、東海大学の高士先生、埼玉県鍼灸師会副会長の河原先生、埼玉医大の小俣先生とそうそうたる講師陣からなります。
そして、舞浜倶楽部総支配人グスタフ・ストランデル先生から介護福祉関連の講義があります。
そして、特別ゲスト、共同事業者でもある天津中医薬大学の韓景献教授が実技を含む講義を受け持ってくださいます。同伴されたYu先生は韓景献先生の第一の後継者であります。
このように今日、明日の丸2日間は盛りだくさんのスケジュールです。どうかその間に全ての講師と直接お話をする機会を設けて、個人的な信頼関係を作っていただきたいと思います。
それではみなさん、どうぞがんばってください。そして全員がテストに合格して欲しいと思います。
以上、ご挨拶といたします。
第1回統合医療による認知症Gold-QPD育成講座 カリキュラム
2010年10月2日(土)
- 講 座
- 講 師
- Ⅰ 西洋医学系(認知症の基礎的情報の理解)
- 若松講師
- Ⅱ 西洋医学系(認知症の早期発見、中核、周辺症状)
- 若松講師
- Ⅲ 西洋医学系(認知症の鑑別診断、薬物療法)
- 北村講師
- Ⅳ 西洋医学系(informed consent、社会資源、介護保険)
- 北村講師
- Ⅴ 基調講演:認知症予防と治療の韓景献式鍼灸とその実績
- 韓景献
- Ⅵ パネルデイスカッション:
認知症統合医療 (西洋医学と中医学) の課題と可能性 - 司会 國島修
2010年10月3日(日)
- 講 座
- 講 師
- Ⅰ 中医学理論(高齢者の生理・病理と老化メカニズム)
- 兵頭講師
- Ⅱ 認知症の弁証治療(代表的な鍼灸中医薬治療)
- 高士講師
- Ⅲ 認知症の常用穴、20穴紹介とそれぞれの応用
- 兵頭講師
- Ⅳ 認知症に対する欧米での鍼灸治療研究の動向と成果
- 小俣講師
- Ⅴ 鍼灸手技トレーニングの実際
- 河原講師、韓景献講師
- Ⅵ 高齢者施設における認知症の実態、高齢社会における課題
- グスタヴ講師
- Ⅶ オープン・パネルディスカッション
- 司会 川並汪一
第一回 Gold–QPD育成講座ブロンズコース 参加校
- 1
- IGL医療専門学校
- 2
- 四国医療専門学校
- 3
- 日本健康医療専門学校
- 4
- 了徳寺学園医療専門学校
- 5
- お茶の水はりきゅう専門学校
- 6
- トライデントスポーツ医療看護専門学校
- 7
- 新宿鍼灸柔整専門学校
- 8
- 神奈川衛生学園専門学校
- 9
- 東京メディカル・スポーツ専門学校
- 10
- 東京衛生学園専門学校
- 11
- 赤門鍼灸柔整専門学校
- 12
- 東京医療福祉専門学校
- 13
- 常葉学園医療専門学校
- 14
- 専門学校浜松医療学院
- 15
- 東海医療学園専門学校
- 16
- 北海道鍼灸専門学校
- 17
- 学校法人光和学園信州医療福祉専門学校
- 18
- 呉竹学園東京医療専門学校
- 19
- 日本医学柔整鍼灸専門学校
- 20
- 森ノ宮医療学園専門学校
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